Schneider-Kreuznach製のRetina-Curtagon f:4/28mmです。
デッケルマウントでは最も広角のレンズとなります。
イギリス在住の頃に週末になると通っていたロンドンの馴染みのアンティークカメラ店で30年ほど前に購入し、愛機のRetina-ⅢS用として使っていました。
真鍮製鏡胴のずしりと思い手触りは、全盛期の西ドイツの精密加工品であることを実感させます。西ドイツの工業製品らしい精巧な造りです。
専門業者さんのような目利きではありませんが、帰国後はドライキャビネットに保管していましたので光学系に目立つ汚れやカビはないようです。少なくとも撮影に影響するものはありませんでした。
独特な清涼感のある青の発色(シュナイダー・ブルー)がこのレンズの個性だと言われていますが、様々な条件下でも描写力が安定している素晴らしいレンズだと思います。
このレンズを使っての楽しみ方は、
① 当時のデッケルマウントの銀塩カメラ(Retina-ⅢSなど)と組み合わせて
② 市販のマウントアダプターを使って現代のデジタル一眼レフボディで
という選択肢が主流かと思います。
①が一番のお薦めですが、カメラやフイルムの入手性を考えると②が現実的かもしれません。デッケルマウントレンズをニコン、キャノンのボディに着けるアダプターは色々と出回っている様です。
①の派生として①で撮影したポジフイルムをそれなりのスキャナーでデータ化するというのも私としては素晴らしいと思います。もちろんネガフィルムからのスキャンでも問題ありません。
昭和の時代に西ドイツで生まれた秀逸なレンズを是非お楽しみください。
メーカー: Schneider-Kreuznach
焦点距離: 28mm
f値: f4~f22
付属品: レンズ後ろ側のキャップ
商品写真のカメラ(Retina-ⅢS)は付属しません。
 
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