渋沢栄一書「論語」肉筆原稿 原文全文 和本2冊 帙入り 大正15年筆 美品◆孔子 中国思想 澁澤栄一 渋澤栄一 論語と算盤 論語講義
商品説明
ドラマの主人公に取り上げられたり、また現在の新一万円札の
肖像に採用されたりなどで知名度がさらに増した、
渋沢栄一書の『論語』全巻です。
「宇宙第一の書」と称される論語ですが、渋沢栄一は
この論語に深く傾注し、
『論語と算盤』というご著書があり、また論語の解説に特化した
『論語講義』などという著作もあられ、
資本経済の基盤に論語の発想をおかれました。
その渋沢栄一が大正15年(1926年)、
87歳の折に精魂を込めて書されたものです。(1931年ご逝去)
おそらくご自身のご年齢などに鑑みて、
後世に遺すご意思がおありで書されたものと思います。
解説書ではなく、論語の本文を遺されたところに、
渋沢栄一の本意を垣間見るように思います。
なお、この作品はWikipediaの渋沢栄一のご著書一覧にも
登場しない、隠れた著作でもあります。
肉筆原稿を和本2冊の体裁に綴じています。
用紙に特漉きの質のよい和紙を用いて、
綴じに角に穴をひとつ増やしてひと手間をかける、
いわゆる「康煕綴じ」と呼ばれる様式を採用しています。
この様式は装飾の意味だけでなく、通常傷みやすく
紛失しやすい、角の部分の布を保護する役目もあり、
このセットも帙に包まれていたこともあり、
花布が4か所とも綺麗に残っています。
刊記は不明ですが、大正15年は昭和元年ですので、
昭和の初期、戦前から戦後にかけての発行と思われます。
本文は句読点などのない、いわゆる白文ですが、
ご自分で訓点を入れたり、余白に注釈を入れたりなどして、
ご自分の書籍として、いわば渋沢栄一とのコラボ作品を
創り上げることができると思います。
渋沢栄一のファンの方に、また論語を素読したい方、
一生の座右の書としたい方にも、ぜひどうぞ。
少しのヤケなどありますが、全体に非常に綺麗に残っています。
注意事項
和本2冊が帙に収納されています。
帙が天地開きのため、書籍の天地が黒ずみがあります(画像)。
帙の内側や書籍の見返しなどに一部ヤケがありますが、
全体の状態は非常によく、経年を考慮すると、
美品の範疇と言えるものと思います。